”ただ、愛されたかった…”

 泣きながら、鞄を、

 抱えていた。

 

 みんなが、休憩してるうちに、

 出て行こう。

 だって、

 ここには、私を、必要とする人、

 誰も、いないんだから…。

 
 立ち上がった瞬間に、先生のお母さんが、

 部屋に入ってきた。

 
 「ごめんね…。」

 
 止まりかけてた涙が、溢れてきた…。

 人の前では、あまり泣けない子だった。

 止められない涙に、動揺した。


 もう少しだけ、辛抱する事にした。



 必要とされない事は、

 本当に、悲しい事…。

  

 
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