”ただ、愛されたかった…”

 その日は、朝から、体が重かった。

 最近では、下仕事を、だんどりよくやり、

 少しでも、お店の中が、スムーズに動くように、

 気を配っていた。

 多分、そんな疲れもあったんだろう。


 ”駄目だ、多分、熱がある…。通いだったら、

 早退します、って言えばいいけど、

 住み込みの場合、どういえばいいんだ?”


 瑠理は、先生とのコミィニィケーションが、

 取れてなくて、体調が悪いのを、我慢した。


 ”お店が、終わったら、夕飯もつくらなくてはいけない”

 そう思っていた時、喫茶店のオーナーが、

 「瑠理さん、今日の夜は、ハンバーグにしなさい

 ランチあまったから」

 「ありがとうございます」

 瑠理は、”これで、少し楽ができる。

 助かった”と、思った。

 
 この頃、生理が半年止まっていた。

 妊娠の可能性は、100%無かったけど、

 体の事が心配になった。

 病院で、診てもらったら、精神的なものから

 だろう。と、言われた。
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