”ただ、愛されたかった…”
お店を、辞めますと、先生に言うまでは、

 いろいろ悩み、辛かったけど、実際言葉に

 出してみたら、あっけないくらい早く

 事が、進んでしまった…。

 あんなに、たくさんの時間、悩んだのに、

 話をした時間は、本当に、短い…。

 そういうものかもしれない…。


 結局、先生がどんな人なのか、

 よくわからずまま、終わってしまった。


 もしかしたら、人とのかかわりに、

 不器用なだけで、優しい人だったのかも

 しれない…。


 先生の心の中にも闇の部分が、

 あったと、思う。

 一度だけ、先生に、恋愛?の質問をされた。

 「すごく好きな人と、結婚したら、

 美容院は、開けない。

 もう一人の人と、結婚したら、美容院を

 開ける。

 どちらを、選びますか?」

 先生もいろんな事あって、辛かったんだろうな。

 そうじゃなかったら、あんな事聞いてこない…。

 
 批判的な答えしか出来なかったな…。

 振り返ってみたら、

 自分の中に、嫌われる要素も少しある…。


 嫌われるより、

 好かれた方が、いい…。

 
 
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