”ただ、愛されたかった…”
 美容院の面接が決まってから、

 瑠理は、希望を持っていた。

 今度は、失敗したくないといううプレッシャーは、

 もちろんあったが、期待の方が、大きかった。

 

 沙織に、美容院に面接に行くと告げた。

 そっけない返事だった。



 
 由美は、まだ見つかってない…。


 多分、あの男と一緒にいるのだろう…。


 
 普段、忘れている。


 でも、時々、思い出す…。



  

 明日は、美容院の面接がある。


 
 
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