”ただ、愛されたかった…”
 働く事になるかもしれない美容院の前。

 瑠理は、お店のドアを、勢いよく明けた。

 時間は、夕方6時頃…。

 「面接にきました。オーナーお願いします」


 元気だけは、よかった。前にでたいのも、

 わかるけど、本当に何も分かっていない。

 この頃の瑠理は、笑える位何も、

 分かってなかった。
 

 目の前に、男の人が、立っていた。

 「僕が、オーナーですけど」

 
 前に立ってる男の人は、オーナーだった。

 すごく若く見えたから、瑠理は、

 てっきり、スタッフの人だと、勘違い

 していた。


 オーナーに、2年働いても、まだシャンプー

 しか出来ない事とか、話した。

 
 「時間は、どれだけかかっても、最終的に

 出来るようになればいい」

 そう言ってくれた。



 瑠理は、直感で感じた。

 今度は、うまくいく。



 
 とても、綺麗な女性が、お茶を入れて

 くれた。

 木下あゆみさんという名前だった。
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