”ただ、愛されたかった…”
 この頃の瑠理は、本当に素直だった。


 毎日が、充実して幸せだったから、素直になれたんだと思う。

 仕事も楽しかった。

 人見知りが、もともとあったから、大変な時もあったが、

 頑張った。自主練(強制的でない勉強)は、参加してなくても

 営業中は、本当に一生懸命働いた。

 
 
 この頃は、何をみても、キラキラしていた。

 自分の心もキラキラしていて、

 何を見ても、感動した。

 天気のいい日は、自分の為に晴れてくれたような

 気さえした。


 何でも、出来るような気がした。

 
 
 努力、出会い、タイミング全てが、味方してくれた。


 …ありきたりだけど、青春だったと思う…


 
 全てを、信じていた。
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