”ただ、愛されたかった…”
 瑠理は、花火を観て…

 遅い時間に家に帰った。

 やっぱり、気持ちが重い…。


 「ただいま…」
 
 もう、母親は寝てると思った。

 「何処に行ってたの!」

 
 「花火大会…。私、仕事やめたから…また、探すよ。」

 瑠理は、母親にオーナーとの話しの事を、全て

 打ち明けた。


 母親は、最初黙って聞いていたが、

 「ボ-ナスは、私が話しをして貰ってきます。貰える権利が

 ある物は、貰っていいのだから。」

 母親は、ボーナスを貰ってくると言う…。

 
 瑠理は、ボーナスの事は、もうどちらでも

 よかった。

 だから、母親の好きなようにすればいいと思った。
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