ゴシップ・ガーデン
3.
夏休み初日の早朝。
空はまだ暗い。
あたしは早起きして
学校に向かった。
体育の時間以外で
ジャージ着ることになるとは。
あたしが一番乗りだと思ってたけど、
校門で一台の軽トラックに
追い抜かれた。
軽トラの荷台は
ブルーシートで覆われている。
裏庭に乗りつけた軽トラから
作業着姿の男女が下りてきた。
小柄だけど肉付きの良い年配の男女。
夫婦だろうか。
男性の方が
荷台のブルーシートを外しにかかり、
女性がバラに歩みよる。
そして感慨深げに
バラを見渡した。
トラックの荷台には、
たくさんのスコップや植木鉢、
土がのせられている。
「おはようございます」
裏庭にたどり着いたあたしは、
彼らに挨拶をした。
「ああ、おはよう。
確か、佐野さんだったわね?」
女性は、バラからあたしに顔を向け
ニッコリ笑った。
「はい」
「さあ、暑くなる前に
さっさと始めましょう。
あれ、主人。
手伝わしに連れてきたから」
女性は、
ブルーシートを折りたたむ男性を
顎で指し示す。
男性は、
あたしに手を挙げて挨拶した。
あたしは頭をさげた。
「はい、お願いします」
空はまだ暗い。
あたしは早起きして
学校に向かった。
体育の時間以外で
ジャージ着ることになるとは。
あたしが一番乗りだと思ってたけど、
校門で一台の軽トラックに
追い抜かれた。
軽トラの荷台は
ブルーシートで覆われている。
裏庭に乗りつけた軽トラから
作業着姿の男女が下りてきた。
小柄だけど肉付きの良い年配の男女。
夫婦だろうか。
男性の方が
荷台のブルーシートを外しにかかり、
女性がバラに歩みよる。
そして感慨深げに
バラを見渡した。
トラックの荷台には、
たくさんのスコップや植木鉢、
土がのせられている。
「おはようございます」
裏庭にたどり着いたあたしは、
彼らに挨拶をした。
「ああ、おはよう。
確か、佐野さんだったわね?」
女性は、バラからあたしに顔を向け
ニッコリ笑った。
「はい」
「さあ、暑くなる前に
さっさと始めましょう。
あれ、主人。
手伝わしに連れてきたから」
女性は、
ブルーシートを折りたたむ男性を
顎で指し示す。
男性は、
あたしに手を挙げて挨拶した。
あたしは頭をさげた。
「はい、お願いします」