ゴシップ・ガーデン
一体何の話?



あたしがヒオカ先生に
告白したことに対しての話だよね?



それ以外に話することなんて
ないはずだし…。



何言われるんだろう…。




あたしの告白は、
聞き流されたわけじゃなかった。



先生なりに考えて、
何かをあたしに伝えようとして
くれてるんだ。



そう思ったら、
フラれるかもしれないって、
涙が出そうになったのは、

悲しいだけじゃなかった。

少しうれしかった。



だって、ヒオカ先生、
真摯な顔してたから。





だけどこんな日に限って
校内どこも
二人きりになれそうなところが
なかった。



校内ウロウロしながら、
なんとなく今日は
人が多い気がした。



図書館周囲は人通りあるし。


裏庭は工事中だし。


化学部使用中につき
化学準備室は使えそうにない、
てヒオカ先生からメールがきた。



どこか外でっていうのも
気つかうしな…。



改めて教師と仲良くするのって
難しいなぁ…。




『話、別にメールとか電話でも
いいけど…^^;』


校内のどこかにいる
ヒオカ先生にメールしたら、



『メールや電話じゃなく、
直接話したいんだ。

別に今日じゃなくてもいいから。
またメールするよ』


って返事がきた。



何なんだろうなぁ…。




家に帰ってからもずっと
ソワソワした気持ちが続いていた。



ケータイが鳴った。

着信だ。



もしやヒオカ先生?


ケータイの表示を見たら、



【紗彩さん】



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