ゴシップ・ガーデン
この前一緒にかき氷食べたとき、
なぜかアドレス交換することに
なったんだ。
絶対かけることなんてないのに、
断り切れず…。
ヒオカ先生の元カノが、
あたしに何の用?
緊張しながら、電話に出た。
夜の7時。
元カノ(紗彩さん)と
約束した駅に着くと、
路上ライブの演奏が聴こえてきた。
サックスとギターのコラボ。
人気なんだろうな。
人だかりができている。
人だかりを抜けて、
待ち合わせに指定された
駅の喫茶店の前で待った。
7時を少し過ぎたところで、
元カノは、駆け足でやってきた。
「ゴメンね〜、
呼び出しておいて遅れちゃった」
息が上がった声で詫びた。
相変わらずカワイイ。
「…いえ、あの、用って…?」
一体何の用なのか?
恐る恐る尋ねた。
「うん、あのね、
用っていうのは…」
元カノは、真剣な面持ちで
あたしを真っ直ぐ見つめた。
背筋に緊張が走った。
「実は、シイナちゃんに
お願いがあって…」
元カノは両手を合わせた。
その左手の薬指に、
キラッと指輪が煌めいていた。
なぜかアドレス交換することに
なったんだ。
絶対かけることなんてないのに、
断り切れず…。
ヒオカ先生の元カノが、
あたしに何の用?
緊張しながら、電話に出た。
夜の7時。
元カノ(紗彩さん)と
約束した駅に着くと、
路上ライブの演奏が聴こえてきた。
サックスとギターのコラボ。
人気なんだろうな。
人だかりができている。
人だかりを抜けて、
待ち合わせに指定された
駅の喫茶店の前で待った。
7時を少し過ぎたところで、
元カノは、駆け足でやってきた。
「ゴメンね〜、
呼び出しておいて遅れちゃった」
息が上がった声で詫びた。
相変わらずカワイイ。
「…いえ、あの、用って…?」
一体何の用なのか?
恐る恐る尋ねた。
「うん、あのね、
用っていうのは…」
元カノは、真剣な面持ちで
あたしを真っ直ぐ見つめた。
背筋に緊張が走った。
「実は、シイナちゃんに
お願いがあって…」
元カノは両手を合わせた。
その左手の薬指に、
キラッと指輪が煌めいていた。