ゴシップ・ガーデン
「そういえば先生、
どうして一回しか飲み会に
来なかったの?」


あたしも、
しゃがんでバラの葉を眺めた。




「…ああ、あの頃、
夜バイトつめて入れてたから
なかなか参加できなくて…」


ヒオカ先生は、
バラの手入れをしながら答えた。



「夜のバイトって、
もしかして水商売?!」


「…警備員だよ」



「先生も結婚式
来るんでしょ?」


「うん」




こんなところで、
あの頃知り合った人と
関わるなんて…。


他の生徒は、
誰も知らない関係。



何だかちょっぴり
気まずいけど、


あたしの心は弾んでいた。






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