ゴシップ・ガーデン
ま、早く帰ってこようが、
遅かろうが、

あたしたち母娘の関係は
なにも変わらない。


普段から会話なんて
ほとんどないし。



彼氏とうまくいってなくったって、
あたしには関係ない。



前の晩に相当酔ってても、

朝はきちんと
見た目も仕上げて、
仕事にも行ってるようだし。



あたしが口出すことじゃない。


自由にしたらいい。




寝る前、ベランダに出て、
暗い外を眺めて深呼吸した。



足元のミニバラ。

明るいに黄色が闇夜に浮かんで
あやしくキレイだ。



「できるだけ、長く咲いててね」



あたしは母に構わず
電気を消して
布団にもぐった。





千早と千夏姉に会える。


ヒオカ先生の車に乗って。


明日は、
どんな一日になるのかな。



なかなか寝付けなくて、
何度も寝返りをうって、

気づいたら
外は明るくなっていた。


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