ゴシップ・ガーデン

あたしももっと
メイクしてもらえば
よかったかな。



キラキラした千早が
遠い人のように眩しい。



恋って、どんなものなのかな？




あたしは千早と話しながら、

なにげに流した視線の先に、
ヒオカ先生の姿をとらえた。




ヒオカ先生は、
友人たち数人と友吾兄と
楽しそうに話してる。


その輪の中に、
一人女の人がかけよってきた。


「修ちゃ〜ん！！久しぶりィ〜！」


その女の人は、
親しげにヒオカ先生の名を呼んで、

懐かしそうにヒオカ先生の腕に
ポンと手を置いた。



…誰？！

すごく可愛い女の人。



とっさに見るんじゃなかったと、
目をそらした。


なぜそう思ったのか…


もう一度視線をむけてみる。



アイドルみたいに目が大きくて、
ひときわ目立つ女の人だ。


話しながら盛り上がって、
ヒオカ先生の腕を
ポンポン叩きながら笑ってる。



話の内容はわからない。


たまに耳に入ってくるのは、
高い女の人の笑い声。



ヒオカ先生の声は聞こえないけど、
笑ってる。



一体どういう関係？