ゴシップ・ガーデン
『家ついた?
こっちは今すごい盛り上がってる』
ヒオカ先生からのメールに
ふわっと気持ちが浮つく。
千早は今お風呂に入ってて。
あたしは一人
千早の部屋でテレビ観ながら、
時間つぶしてたところ。
『うん。千早の家でくつろいでる』
さっそく返信を打つ。
盛り上がってるんだ。
あの女の人は、
ヒオカ先生のそばにいるの?
そばにいるなら、
今何話してるんだろう。
そもそも“修ちゃん”なんて、
どういう関係なの?
ってやっぱり聞いとけばよかった。
気になって、気になって、
しかたないのに、
でもまたメールでも聞けなかった。
「ねぇ、好きってどんな感じなの?
その気持ちにどうやって気づいたの?」
千早と、
布団の上でゴロゴロ会話中、
千早の好きな男の子の話になったから、
疑問をぶつけてみた。
あたしの質問に、
千早は、腕組みして
「う〜ん」と唸った。
そして言葉を選ぶように
慎重に語り出した。
「いつの間にか話すのを
ワクワクして待つようになってて。
毎日わけもなく会いたくて
いつも姿を探してて。
目が合うとドキドキする。
嫌いか好きかって聞かれれば、
もちろん好き。
でもこの気持ちが、
いわゆる恋愛って意味を持つのかどうか
よくわかんなくって、
モンモンしたこともあったけど。
難しく考える必要はなかった。
ほっといたって、
あるときクリアになる瞬間がくるんだ。
あ、好きなんだって」
こっちは今すごい盛り上がってる』
ヒオカ先生からのメールに
ふわっと気持ちが浮つく。
千早は今お風呂に入ってて。
あたしは一人
千早の部屋でテレビ観ながら、
時間つぶしてたところ。
『うん。千早の家でくつろいでる』
さっそく返信を打つ。
盛り上がってるんだ。
あの女の人は、
ヒオカ先生のそばにいるの?
そばにいるなら、
今何話してるんだろう。
そもそも“修ちゃん”なんて、
どういう関係なの?
ってやっぱり聞いとけばよかった。
気になって、気になって、
しかたないのに、
でもまたメールでも聞けなかった。
「ねぇ、好きってどんな感じなの?
その気持ちにどうやって気づいたの?」
千早と、
布団の上でゴロゴロ会話中、
千早の好きな男の子の話になったから、
疑問をぶつけてみた。
あたしの質問に、
千早は、腕組みして
「う〜ん」と唸った。
そして言葉を選ぶように
慎重に語り出した。
「いつの間にか話すのを
ワクワクして待つようになってて。
毎日わけもなく会いたくて
いつも姿を探してて。
目が合うとドキドキする。
嫌いか好きかって聞かれれば、
もちろん好き。
でもこの気持ちが、
いわゆる恋愛って意味を持つのかどうか
よくわかんなくって、
モンモンしたこともあったけど。
難しく考える必要はなかった。
ほっといたって、
あるときクリアになる瞬間がくるんだ。
あ、好きなんだって」