Sweet Life【Sweet Dentist短・中編集】
響さんは甘いものが大嫌いだ。
歯医者という職業柄か、単に自分が嫌いだからか、砂糖というものを天敵だと思っている。
その彼が角砂糖を欲しがるなんて…絶対に絶対に絶対にありえない。
「角砂糖って…まさか、響さんがコーヒーに入れるとかじゃないわよね?」
お願い、『んなわけ、ねーだろ?』って言ってっ。
「今朝は甘いコーヒーが飲みたい気分なんだよね。俺にしちゃ珍しいんだけど、目が覚めたときから甘いものが欲しくてさ、昨夜千茉莉がデザートに作ったチェリータルト貰っちゃったから。ごめんね。」
「はああっ?ウソッ!楽しみに残してあったのにぃ~。…って、そうじゃなくてっ!!」
甘いコーヒーが飲みたい気分?
チェリータルトを食べたですってぇ?
しかも『ごめんね』って何?いつもだったら『悪りぃな』ってとこでしょう?
甘いコーヒーの時点ですでにあたしはパニックなのに、話し方までいつもより数倍丁寧で、紳士的だったりするんだけど…
ぜっっっったいにおかしい?
歯医者という職業柄か、単に自分が嫌いだからか、砂糖というものを天敵だと思っている。
その彼が角砂糖を欲しがるなんて…絶対に絶対に絶対にありえない。
「角砂糖って…まさか、響さんがコーヒーに入れるとかじゃないわよね?」
お願い、『んなわけ、ねーだろ?』って言ってっ。
「今朝は甘いコーヒーが飲みたい気分なんだよね。俺にしちゃ珍しいんだけど、目が覚めたときから甘いものが欲しくてさ、昨夜千茉莉がデザートに作ったチェリータルト貰っちゃったから。ごめんね。」
「はああっ?ウソッ!楽しみに残してあったのにぃ~。…って、そうじゃなくてっ!!」
甘いコーヒーが飲みたい気分?
チェリータルトを食べたですってぇ?
しかも『ごめんね』って何?いつもだったら『悪りぃな』ってとこでしょう?
甘いコーヒーの時点ですでにあたしはパニックなのに、話し方までいつもより数倍丁寧で、紳士的だったりするんだけど…
ぜっっっったいにおかしい?