Sweet Life【Sweet Dentist短・中編集】
彼女の中に残るヤツの影を消し去りたくて感情のままに唇を貪った。
自分に嫉妬するなんて馬鹿げてる。
分かっているけど…たとえ、相手が自分自身でも、俺の記憶が無い時に、千茉莉とキスしたヤツが許せなかった。
「それ以上は?」
「…ないよ。」
「本当に?千茉莉…あいつと俺のどっちが好き?」
「なっ?何を言ってるの?あれだって響さんでしょう?」
「お前のお菓子を食ってくれる俺と、甘いもんが大嫌いな俺とどっちが好きなんだよ?」
「目の前の響さんに決まっているでしょう?」
「俺だけ?」
「うん、響さんだけ。」
「あいつより?」
「あれも響さんなのに…。」
「それでも嫌だ。千茉莉があいつとキスしたことも、すげームカツク。」
「はぁ?響さんまだ熱があるんじゃないの?」
「熱ならとっくに限界まで上がってるよ。俺はお前に関してはずっと逆上(のぼ)せっぱなしなんだから。千茉莉が俺を愛してるって心が納得しねぇと、どうにかなっちまいそうなんだ。」
「あたしの好きなのはあなただってば。どんなに紳士で素敵な響さんでも、やっぱりいつものあなたでなくちゃダメなの。だからあんな事までして……ぁっ…!」
「何だよ『あんなこと』って。」
思わず口をついて出た『あんなこと』に嫌な予感がして問い詰めると、小さくため息をついて不安げに見上げてきた。
自分に嫉妬するなんて馬鹿げてる。
分かっているけど…たとえ、相手が自分自身でも、俺の記憶が無い時に、千茉莉とキスしたヤツが許せなかった。
「それ以上は?」
「…ないよ。」
「本当に?千茉莉…あいつと俺のどっちが好き?」
「なっ?何を言ってるの?あれだって響さんでしょう?」
「お前のお菓子を食ってくれる俺と、甘いもんが大嫌いな俺とどっちが好きなんだよ?」
「目の前の響さんに決まっているでしょう?」
「俺だけ?」
「うん、響さんだけ。」
「あいつより?」
「あれも響さんなのに…。」
「それでも嫌だ。千茉莉があいつとキスしたことも、すげームカツク。」
「はぁ?響さんまだ熱があるんじゃないの?」
「熱ならとっくに限界まで上がってるよ。俺はお前に関してはずっと逆上(のぼ)せっぱなしなんだから。千茉莉が俺を愛してるって心が納得しねぇと、どうにかなっちまいそうなんだ。」
「あたしの好きなのはあなただってば。どんなに紳士で素敵な響さんでも、やっぱりいつものあなたでなくちゃダメなの。だからあんな事までして……ぁっ…!」
「何だよ『あんなこと』って。」
思わず口をついて出た『あんなこと』に嫌な予感がして問い詰めると、小さくため息をついて不安げに見上げてきた。