Sweet Life【Sweet Dentist短・中編集】
黒のシンプルな水着は千茉莉の白い肌を惹きたて、艶っぽさを増している。

深いカットのデザインは胸元を強調し、足を更に長く見せていて、グラビアアイドルなんてどっかに吹っ飛んで行ってしまいそうだ。

ここが部屋なら絶対にそのまま押し倒していただろうな。

日焼け止めを塗ってやる間もこのまま…って気持ちを抑えるのが大変だったりして…。人目が無かったらやばかったかもしれない。

俺本当に30才にもなった大人なのかよ?まるで10代のサカっているガキみたいじゃないか?
千茉莉といるとクールでストイックな魅力と謳われた俺のイメージって粉々だよなぁ。

惚れた弱みと言ってしまえばそれまでだけど、12も年下のせいか、千茉莉に可愛くおねだりされたら、もう何が何でも叶えてやりたくなってしまうから重症だと思うよ。

本当はこの白い肌を太陽の下、人目に曝すなんて絶対にしたくないんだぞ?

でもまあ…さっきつけたばかりの紅い華が彼女の目に付かない背中とかうなじで『俺』を主張しているから…許してやるけどさ。



これに気付いたら…千茉莉怒るだろうなぁ。



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