正反対恋愛
──ガチャ

古びた屋上のドアを開け
一面に広がる青空に
なんとなく口元を緩める。


「堆牙!」

…おいおい、
なぜにお前等が?
もしかしてサボリですか?
カップル揃ってサボリかよ。


「こっち来いよ」

「邪魔だろ、俺は」

「別に。な?日向」

「一緒にどうぞ?」


増永もあァ言ってるし…
しょうがねぇ、仲間になるか。

ゆっくり昂と増永の側へ。


「堆牙くん大丈夫?」

「何が?」

「保健室にずっといたじゃん」

「あ~…サボリだから」


チラッと増永を見て答えた。


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