正反対恋愛
見ると昂の後ろには
頬を少し染めた増永がいた。

嫌な予感的中だわ。
昂…空気読めよ。


「さ、行こうぜ」

「ちょ、昂!」

昂は笑って鞄を持ち
教室を出て行く。
その姿を追う女子2人。

「あの…あたし…いいのかな?」

「…昂が誘ったんだろ?」

「…うん」

「じゃ仕方ねぇんじゃね?」


俺は増永を置いて教室を抜けた。

すぐに小走りで
増永が来たことは言うまでもない。


「カラオケ行こうぜ」

「何で昂が決めんの?」

「いいじゃんよ~」

「マジ、ありえないから!」


今日の予定は狂ったな。


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