チャーリーズエンゼルパイ6~慰安旅行に行こう~
細い山道の周りには、雑木林と畑が続いていた…



コンビニも無い

カラオケボックスも無い


というか


シチロー達の他には、歩いている人間は居なかった。



子豚
「なによコレ!
まるで罰ゲームじゃないの!」



ひろき
「疲れた~!
まだ着かないの~シチロー~!」



てぃーだ
「こんな所にすすんで来る観光客の気が知れないわ…」



富士山だって、エベレストだって苦労して登ってこそ、頂上に到達した時の喜びはひとしおなのである。



それが風情というものだ。



しかし、この4人には風情なんてものはひとかけらも無かった。



シチロー
「いやぁ…かったりぃ…早くしないと、陽が暮れてきちゃうよ…」



予想を遥かに超える長旅で、高く昇っていた太陽もすでに西に傾きつつあった。
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