童貞男子!?~正反対な二人のピュア恋~



緊張する。

かなり、緊張する。




だって、学校のアイドルが今、俺なんかの前で麦茶飲んでるんだぞ!?


なんか、麦茶がアイスティーに見えてきた・・・。





「はぁぁ・・・。おいしい。」


先輩はニコニコしながら、もう一口麦茶を飲む。





事情を聞いても、まだ納得できない俺。


てか、しんじられない。





なんでも、三浦先輩の両親は転勤で今、外国らしい。

本当は、先輩も一緒に行くはずだったんだけど、先輩が嫌がって

それで、昔からの大親友だった俺の父さんが預かることになったとか。





「これ、食べていいのかな?」


目の前においてあるクッキーを指差しながら聞いてくる。



「ど、どどどど・・・どうぞ!!!」


うっわ!はずい。

めっちゃドモった;





「ありがと♪」

先輩は、普通に笑ってクッキーに手をのばす。



はぁ・・・・・。


俺、今まで自分がどうやってしゃべってたのかさえ、忘れちゃった;







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