童貞男子!?~正反対な二人のピュア恋~
「杏里~~!!!」
遼くんと目があったままの沈黙。
それをやぶったのは
あたしでも
遼くんでもなく、
麗のそんな声だった。
パッと視線をそむけるあたしたち。
「あれれ?
なんか、邪魔しちゃったかな?」
「全然!そんなことない。」
立ち上がってバババッと手を胸の前でふりつづける。
「そう?
杏里、アップルでよかったかな?
てか・・・みんな一緒なんだけどね。」
と言いながらアップルジュースを手渡してくれる。
「ありがとう!
あ、お金・・・・。」
「いいの!今回はあたしたちのおごり♪」
「そゆこと。感謝して飲めよ。」
「ありがとう~!!!」
「ありがとうございます。」