童貞男子!?~正反対な二人のピュア恋~
顔を赤くする遼くん。




そして、しばらく考え込んで、ハッとあたしを見た。



「先輩、それも男をだますための作戦ですか?」



はぁ!?


「ちがう!!!」




そんなわけ、ないじゃん。


なんか、そんなこと言われたら、泣きそうになるよ。






でも、これもあたしが今までしてきたことなんだよね。





「作戦なら、顔までこんなに赤くならない。

2回も自分から抱きついたりしない。」




わかってよ、遼くん。


あたし、本当にドキドキしてるの。


「しかも、あたし・・・
あんまり誰かに自分から手、ださないし。」




わかってよ!!!!








「じゃあ、本気?」


冷静になった遼くんの目は怖いほどまっすぐにあたしを見つめる。





あたしは、強くうなずいた。










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