童貞男子!?~正反対な二人のピュア恋~
あたしは、とりあえず頭を冷やすために水を飲みに1階へ降りた。
「あら?
杏里ちゃん・・・」
おばさんが一人でテレビを見ている。
「おば、さん?
まだ寝ないんですか?」
「うん。
主人のこと待ってるのよ。
一生懸命働いてるっていうのに・・・
帰ったらだれもいない、なんて、
あんまりじゃない?
『寝てていい』って言われても、待っちゃうものよ。」
ふふっと可愛く笑うおばさん。
なんか、ほほえましい。
あたしも、もし誰かと結婚して、専業主婦になったら・・・
おばさんみたいに待ってよう。
そんな決意をした。