童貞男子!?~正反対な二人のピュア恋~


あたしは、とりあえず頭を冷やすために水を飲みに1階へ降りた。




「あら?

杏里ちゃん・・・」


おばさんが一人でテレビを見ている。




「おば、さん?

まだ寝ないんですか?」


「うん。

主人のこと待ってるのよ。

一生懸命働いてるっていうのに・・・
帰ったらだれもいない、なんて、

あんまりじゃない?


『寝てていい』って言われても、待っちゃうものよ。」



ふふっと可愛く笑うおばさん。




なんか、ほほえましい。






あたしも、もし誰かと結婚して、専業主婦になったら・・・

おばさんみたいに待ってよう。



そんな決意をした。



< 72 / 310 >

この作品をシェア

pagetop