恋と清涼感
輝く汗と恋する少女
私はどこにでもいる女子高2年生の神田まこ。

これでも家が豪邸であったり、学年トップの成績を持つ・・・・・人達に告白されたことがある。
私自身の家柄や成績はまぁまぁだ。

だけど私はその人達の告白をみんな断ってきた。
それは私の趣味というか
嗜好に理由がある。

私は超がつく程の汗フェチだからだ。

それもただの汗じゃない。
スポーツの後に滝のように流れる努力の汗が好きだ。もちろん夏場やサウナは大好きだ。

汗をほとんどかかないエリートなサラリーマンは私にとっては論外だ。

もっと汗と努力と涙を流すスポーツマン男子がいいのだ。

今の私には憧れの先輩がいる。
それは柔道部の主将を務める三年生・近藤 猛だ。
いつも柔道場の窓を覗けば彼は後輩たちと共に滝のような汗を流している。
そのさながらナイアガラのような姿に私は心打たれた。
もう彼以外見えない。
でも自分から告白した事は一度もなかった為少し戸惑っている。それにもう付き合っている人がいるのではないだろうか?

そう考えてしまい今だに近づいたこともなく遠くから見守っているだけだった。


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