宝箱ー妖精の街ー

宝箱の中の街

「…んっ…?」

春花が目覚めた所は小さな公園だった。芝生がきれいに植えられていた。

「今度はどこよ…?」

さすがに本日2回目ともなると慣れた様子であたりをゆったり見回した。

「おまえ、どこのボックスから来たんだ?」

春花は後ろから急に声をかけられて飛び上がるほど驚いた。

「ヒャッ!」

春花はバッと後ろを振り向いた。

後ろにいたのは同い年くらいの男の子だった。

「ここはゲートパークだ。そのぐらい知ってるだろ?俺は一応警備隊だから、どこから来たのか把握しとかなきゃならないんだよ。」

春花は固まっていた。
なぜなら彼の着ている服が自分の今までいた所とは全くちがっていたのだ。

「…ここ、どこ?」

「?スプリングボックスだけど。」
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