"code = choice"
正確には、侵入したウィルスなわけですが。
私はそのウィルスに負けないプログラムを作り、同じ様に国防総省をハッキングしたいのです」
「先生、本当にできたとしても捕まるんじゃないんですか」
「ハハハ、確かにそうですね。でも、それで逮捕されるなら、私は本望ですけど。
ええと、話しが脱線しましたが、私に何のご用ですか?」
阿部先生の言葉に、要件をすっかり忘れていたことに気付き、僕は慌てて話しを始める。
「先生はご存知かどうか分かりませんが・・・今、ブログサイトのOneで、システムトラブルが発生しているんです。
もしかしたら、先生ならその原因が推測できるのではないかと思って」
椅子をクルリと回転させてパソコン画面に向かうと、阿部先生は僕を呼ぶ。
「これですね」
画面にブログサイトのトップページが表示され、阿部先生が障害情報をクリックする。
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