オレの『いつもの軽い致命傷』
「放っといて欲しかったら、

身も心もオレよりいい男を選べよ」

 たまに吐いてきた、



綱渡り的発言。



今度も、

上手くわたり終わるつもりで軽く吐き、


「どうしてアンタを基準にしなきゃいけないの?!」

足を踏み外して、

ビクッとした表情を見られてしまう。

だてに幼なじみをやって来た訳じゃないオレと洋。

不意をつかれたオレの表情から、

彼女は何かを読み取ってしまった。



オレは頭からまっ逆さまに落ちていく。



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