【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
そんなあたしたちを見て、さすがに怪しむ由真やコナちゃん。
土曜の話を白状したら――。
「それって、デートじゃん!」
やっぱりそう思う?
「きゃー!? いつの間に急接近!?」
コナちゃん、驚き過ぎだから!
二人共あたし以上に興奮して、
部活まで休んで、ドラッグストアへメイク用品の買い出しに付き合ってくれたんだ。
「報告してよね!」
「楽しんで来てね」
二人に送り出されてまた高まる緊張。
「ただいま〜」
「あら? 遅かったわね。千衣子」
「由真とコナちゃんと買い物してきたから」
玄関を見回す。
お兄ちゃんの靴はない。
「お兄ちゃん、今日も遅いのかな?」
「えー? 今日はバイトでしょう?」