【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

 まぁ、四・五歳だったあたしがそんな家族の事情をしる訳もなく、

 ただ、ただ、小四にして天使のような美貌の持ち主にすっかり魅了されていた。

 礼儀正しく、
 優しくて、
 賢くて、
 カッコいい。

 今思えば、まだ九つか十。

 お母さんともお父さんとも離れて慣れない生活の中、気遣いも一杯してたんだと思う。

 それをあたしがピーチクパーチク、横で喋り倒して、
 しつこく遊び(おままごと・砂遊び等、幼稚な遊び)に誘っても怒ることなく、
 ずーっと付き合ってくれたんだ。

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