【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「びっくりしたのは確かだけど……。メールではお腹痛くてって言ってたよね、あれ、嘘でしょ?」
冷や汗がでる。
下手な嘘、
やっぱり、バレバレだったよね。
お腹痛いからってあんなすごい勢いで外に出るヤツはいないって!
告白されるどころか嫌われて当然じゃない?
スッゴク気まずい。
思い上がってた自分が恥ずかしくて、顔があげられない。
そんなあたしに届く優しい言葉。
「別に怒ってないよ? ただ、知りたいんだ」
居たたまれなくて俯くあたしを、長谷川くんが覗き込んだ。
うわ〜っ!
数センチ先に、大きな二重の茶色がかった瞳。