【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
 
「そっか」

 気付けば長谷川くんはあたしをじっと見つめていて、
 それは時々、お兄ちゃんがあたしにみせる仕草によく似てて。

 胸が高鳴る。
 キュウッと痛くなる。

 長谷川くんに?
 それとも……。

「じゃあ、俺にも可能性はあるんだ?」

「え?」

 可能性って、何の?

 動きの鈍い脳ミソにハテナが飛び交う。

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