【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
さっき校門で確認したはず。
ここは間違いなくお兄ちゃんが通う大学のキャンパス。
元々山を切り開いて建てたから広くて自然豊かだとは聞いてたけど、
ここまでとは……。
安易に制服のまま来ちゃったし。
場違い過ぎ。
誰かに聞こうにも、人もまばらだし、
こう見えてあたしは結構恥ずかしがりやで人見知りする方なのだ。
お兄ちゃ〜ん、どこ〜!?
大学までは電車で三十分くらい。
着いた頃にはまだ明るかった太陽もすっかり暮れていき、空が赤く染まってきた。
すぐわかるから。
なーんて、お母さんの軽い口調に騙されて気軽に来たけど。
まったくわかりませんから、八重子さん。
我が子の方向音痴を舐めすぎ。
「もう〜、ここどこよ」
しまいには出口も見失うほど。
場所は一度お兄ちゃんにメールで聞いた。
たしか、
C棟の二階の……。
まずC棟が見つからない。
というか、同じ場所をぐるぐる回ってる?
ここは間違いなくお兄ちゃんが通う大学のキャンパス。
元々山を切り開いて建てたから広くて自然豊かだとは聞いてたけど、
ここまでとは……。
安易に制服のまま来ちゃったし。
場違い過ぎ。
誰かに聞こうにも、人もまばらだし、
こう見えてあたしは結構恥ずかしがりやで人見知りする方なのだ。
お兄ちゃ〜ん、どこ〜!?
大学までは電車で三十分くらい。
着いた頃にはまだ明るかった太陽もすっかり暮れていき、空が赤く染まってきた。
すぐわかるから。
なーんて、お母さんの軽い口調に騙されて気軽に来たけど。
まったくわかりませんから、八重子さん。
我が子の方向音痴を舐めすぎ。
「もう〜、ここどこよ」
しまいには出口も見失うほど。
場所は一度お兄ちゃんにメールで聞いた。
たしか、
C棟の二階の……。
まずC棟が見つからない。
というか、同じ場所をぐるぐる回ってる?