【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
 
「あ、はい。そうですっ」
 
「んー多分、もうすぐ来るんじゃないかな?」

 大きな口元。
 口角が上がると大輪の華が咲いたみたい。

 女でも見惚れちゃう。

「待ってみます。ありがとうございます」

 彼女はすぐには立ち去らず、
 あたしを見るとクスッと笑った。

「そう言えば……この間私のこと、シュウの恋人だって勘違いしたんでしょ?」

「あ――」

 バッと熱くなる顔。
 き、聞いたんだ!

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