【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

「シュウとは友人。私には恋人がいるし、絶対ありえないから、安心して」

 ハッキリと断言して優しく微笑む。

 勝手に誤解した自分がすごく恥ずかしくなった。

「でも、大変よね。あんなタイプ好きになったら」

「はい、……って、え――?」

 まるで何もかも見透かす瞳にドキンと心臓が鳴る。
 思わず返事しちゃったけど、す、好きって……!

 一人慌てるあたしを余所に
 長い腕を軽く組んで階段の上を見上げる。
 彼女に習って一緒に見上げた。

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