【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「コワッ、秀哉過保護過ぎじゃね? そんなんじゃ、妹ちゃんの彼氏にも怖がられるよ。妹ちゃんも引くって、ねぇ?」
「えっ」
タイムリーなその話題に心臓が過敏に反応したのは確か。
「あー。その反応は彼氏いるんだ〜。ざんね〜ん」
なぜ、こういう人は空気読めないのに、
要らないことには勘が鋭いんでしょうか?
まだ誰にも言ってないのに、
こんなタイミングで言えるか!
気まずくて黙り込んでると
そっと振りほどかれる腕。
お兄ちゃん?
「――彼氏って。前に一緒にいた、アイツ?」
あたしの顔を覗き込むように聞く。