【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

「大丈夫!?」

 さらさら揺れる前髪から覗く、潤んだ熱い瞳に身体中がゾクッと反応した。

 色をなくした頬
 苦悶して歪む眉、
 苦しげに細目られた瞳
 何か言いたげに薄く開いた唇。

 全身から発するその空気にうろたえる。

 なに?
 どうしたの?

 胸がざわざわする、
 息が詰まる。 
 囚われたように目が逸らせない……。
 
「大丈夫だから」

 少し微笑んだ後、軽く肩を押されて二・三歩よろけるあたし。

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