【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

 お祭り気分も手伝って、少し丁寧にメイクしてみたりして。

「そのグロス可愛い」
「そのブロウパウダー見せて」
 とかしてると
 女の子に生まれて得した気分になる。

 お弁当を食べてから模擬店やステージを見て回ることにした。

 昨日は一年を見たから、今日は二年の方から行くと、コナちゃんはずっとソワソワしてる。

「もしかして、先輩のクラスってココ?」

 頷くコナちゃんの頬が緩む。
 コナちゃんの片想いの先輩のクラスだ。

 教室の入り口には『夏祭り』の登りがあった。

 中から笛や太鼓の音楽が聞こえてくる。

 覗いてみると、提灯が吊るされてる屋台の作りで

 ヨーヨー釣りや射的、くじ引き、たこせんとジュース屋さん。

「わぁ、楽しそう」

 二人で足を踏み入れる。

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