【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
それが本音だった。
いくら近くにいても、
現実的に手の届かない相手。
それが、
あたしのお兄ちゃん。
高嶺の花。
理想を越えてる。
しかも家族。
指をくわえて見てるだけなら
等身大で付き合える相手を見つける方がいい。
「居るよ〜」
「いるいる」
まったく根拠の無い二人の励ましを聞き流しながら、
お菓子を口にほうり込んで、ため息混じりに辺りを見回す。
そこへ笑顔ではしゃぐ長谷川くんが目に飛び込んできた。