【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
気づかずに心の奥で埋もれたままひっそりと育ってた恋心。
『家族』との不毛な恋に終止符を打とう。せめて想いを伝えたい。
耳鳴りのように激しく打つ心臓。お兄ちゃんはまっすぐにあたしを見つめてる。本当に完璧すぎる。その整った顔立ち。
魅力的な瞳に吸い込まれるような気がした。目が逸らせない。緊張で口が乾いてる。うまく言えるかな。
空気を求めるように口を開くと言葉が溢れる。
「あたしは……お兄ちゃんが」
『好き』
ストレートにそう続けようとした。その時。