【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

「どんなって」

 唇を犯された記憶がフラッシュバックして顔が熱くなる。

「……ただ、キスされただけ」

「だから、どんな? 激しいやつ? 気持ちよかった? 脳みそ蕩けちゃった?」

 胸に埋もれる顔を覗き込まれる。なんでそんなこと聞くの!?
 耳まで真っ赤にして口をつぐむ。答えられるわけない。

「そんなに赤くなって……体が熱くなるくらい、良かったんだ?」

 笑ってるのに目が笑ってない。抱きしめられてるというよりまるで捕まえられてるみたいだった。
 逃げないように。

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