【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
セカンド・キス
息継ぎすることも出来ない。
呼吸が乱れて、
鼓動は病的に早く大きい、
超至近距離の長い睫毛や高い鼻。
その下にあるはずの形の良い唇は、間違いなくあたしの唇と重なっていた。
まさに唇が奪われてる!
熱く柔らかい唇がどんどん角度を変えて深く重なっていく。
ほのかなお酒の匂い。
舌と鼻先で感じる
大人の香りに目眩がした。
熱に浮かされて、体がフワフワする感覚に襲われる。
まともに働かないあたしの頭に浮かぶのは「!?」ばかり。
なにこれ!?
これがキスなら、
あたしが長谷川くんとしたものはなんだったんだろう!?