【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
お兄ちゃんがキスが上手いのか、あたしの気持ちが違うからか。初心者にはよくわからないけど。
駄目。頭がぼーっとする。
荒く濃く、熱く甘い。
何がなんだか分からなかった。
数秒だったのか数分だったのかあたしにはすごく長く感じた。
ソファーの背もたれに半ば押し倒されて。暴れ狂うあたしの心臓。
「……チィ。その顔ヤバい」
ゆっくり唇を離して見下ろされる。お兄ちゃんの顔も少し赤く見えた。
ヘロヘロになっていたあたしからは、何の声も出ない。