【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

 翌日。祝日で学校は休み。いつもより早い時間に目が覚めた。腫れた目元もやっと元通り。

「……千衣子、なんか変よ大丈夫?」

 気を抜くと放心してしまってお母さんに眉を寄せて心配された。

「え? あ、大丈夫、大丈夫。はは」

 もちろん大丈夫。なわけない。

 お兄ちゃんは昼過ぎには家に帰ってきた。なんだか緊張してたあたしとは正反対にまったくいつも通りな様子に肩透かし。

 まっすぐ二階の部屋へ上がるとずっと忙しそうにしてた。

 何してるんだろ?

「落ち着きないわねー。あんたもたまには自分の部屋掃除したら?」

 リビングでソワソワしてるあたしに家事してるお母さんが言った。

「秀哉も掃除してるみたいよ」

 掃除?

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