【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「あたしも、しようかな〜」
二階に上がるとお兄ちゃんの部屋の扉が開いてた。気になってそっと覗き込む。
「コホッ」
なにコレ!?
すごい埃。
「何チィ、覗き見してんの?」
後ろからのからかうような声に飛び跳ねた。振り返るとタオルを頭に巻いていつもとは違うワイルドな雰囲気のお兄ちゃん。
かっ、カッコイイ。とか思ってしまうあたしは重症だ。どんどん熱くなる頬。
「な、何してるのかなぁって。大掃除?」
「うん。まぁ、そんなとこ。……あ、コレ。欲しいやつあったらあげる」
お兄ちゃんが持ってきた紙袋に入ってたのはDVDやらCDや小説や漫画。お兄ちゃんのオススメはいつも面白いから袋に飛び付いて覗き込む。