【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
お父さんもお母さんも絶対心配してる。わかってるけど。今は普段通りに『家族』の顔をする自信がない……。
迷いながら待ち受け画面を見てると電池残量のアイコンが寂しく一つ減る。
残りあと一つ。こんな時に限って!
焦りつつ身の振りを考えてるとメールが来た。
『from 由真』
ナイスタイミング! 友よ! メールの内容も確認しないで、すぐに電話する。
「もしもし由真? あたし。あのさ、ココはどこ?」
『……は!?』
由真のすっとんきょうな声が耳に響いた。まぁ、確かに電話の相手に聞くことではないんだけど。わかんないんだから仕方ない。