【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
数十分後あたしは由真の家にいた。
「近所で迷子になるなんてどんだけ方向音痴なの? 私、あんたのこれからが心配で仕方ないわ」
心底呆てる顔で言う由真。未来の心配までしてくれるなんて由真ってすごく心が広いに違いない。あたしはあくまで前向きに取らえることにした。
「むちゃ振りに答えてくれてありがと、由真。ホント感謝してる」
もう一つ急なお願いをしていた。
「別に、泊まるのは家はいつでもいいんだけどさ。おじさんとおばさんにちゃんとすぐ連絡しなよ」
「うん。……あれ?」