【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

「由真〜、お風呂は〜?」

 階下からおばさんが由真を呼ぶ声が響いた。

「はーい! とりあえずお風呂入るか。先入っていい?」 

「いーよ、いーよ」

 由真が部屋を出て、手持ちぶさたになったあたしは携帯を手に取った。

 とりあえず、連絡しなきゃね。

 少し緊張しながら、電源を入れるとすぐに家に電話する。

 やっぱりお父さんはすごく心配してて、さすがにお母さんは少し怒ってたけど。由真の家に居るといったら安心したみたいだった。

 中学の時からお互いの家に泊まり合ってるし、落ち着いた雰囲気のある由真は両親の受けがいい。
 

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