【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
赤くなりすぎた顔を隠そうと俯いた。
「だ、大丈夫だから。――っっ!」
咄嗟に立ち上がろうとして、
また激痛が走った。
忘れてた。いや、忘れてないけど、動転してた。
「足、捻った?」
「みたい……」
あぁ、もう消え入りたい。
どんだけ間抜け?
泣きそうだよ。
がっくりうなだれてると、
「はい、これ」
見上げるとあの美人マネージャーさんが、
あたしの鞄を渡してくれた。
「多分、全部拾えたと思うけど」
心配そうに見つめられる。