【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「あ……ありがとうございます」
なんて優しいんだろう。
顔だけじゃなく性格もいいなんて羨ましすぎる。
「足、大丈夫? 長谷川くん、私、エアサロもってこようか?」
気の効いた心遣いのできるマネージャー。完璧ですね。
でも……。
そっと辺りを見回す。
やっぱり、なんだか野次馬増えた!?
ここで治療とかは遠慮ねがいたい。
あたしは今すぐその場から走り去りたかった。
でも、足が言うことをきかないから、ただ俯き続けることしかできない。